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中津市立図書館Nakatsu City Library こどもページ
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  1. 中津市出身の少女漫画家、巴里夫(ともえさとお)先生
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中津市出身の少女漫画家、巴里夫(ともえさとお)先生

平成24年8月、中津市出身の少女漫画家である巴里夫先生より、郷里の図書館に著作を寄贈したいとのご連絡をいただきました。

先生は1960年代~1970年代、少女雑誌「リボン」を中心に活躍されました。

2010年より復刻を開始され、現在24冊が復刻されています。(平成28年6月現在)


当館には復刻マンガを含む著作16冊をご寄贈いただき、平成24年12月には新たに復刻した2冊を、平成25年4月には金の星社から刊行された『子どもたちの戦争』『戦争の傷あと』の2冊をご寄贈いただきました。また、平成26年11月には4冊の復刻マンガをご寄贈頂いており、小幡記念図書館にて24冊を所蔵しております。

当初は「郷土の子どもたちに手に取ってほしい」との先生のお気持ちにより、児童書の郷土資料としてコーナーを設け、先生の略歴とともに展示していましたが、平成25年4月、先生のファンの方から「大人も利用しやすい場所においてほしい」との要望を受け、年齢を問わず幅広く利用のある一般書架に所蔵を変えました。

学校の日常生活を描いた優しさあふれるすてきなマンガを、たくさんの方にご利用いただきたいと思います。

また、郷土中津が舞台となった「つるハ○○ムし」や宇佐航空隊を題材に取った「石の戦場」は必見です。 ぜひご覧ください!

巴 里夫(ともえ さとお) 先生 プロフィール

少女漫画家

1932年11月22日生まれ。大分県中津市 出身。

南部国民学校(現南部小学校)、中津中学校、戦後の学制改革で中津第一高校北校舎(現中津北高校)在学、高校三年の5月、京都府立桃山高校に転校。

関西大学経済学部卒業。関西大学在学中、学費の捻出を兼ね、貸本漫画「日の丸文庫」でデビュー。同期にさいとうたかを、辰巳ヨシヒロ等。戦後のまんが界の先駆者。

卒業と同時に上京、貸本少女誌「こだま」などで作品を発表。

1965年、「さよなら三角」(『りぼん』)で雑誌デビュー。

以後10数年間、『りぼん』の専属として学校の日常生活を描いた。

また、戦時中の暮らしを綴った作品、『赤いリックサック』等、反戦マンガも数多く発表した。

その後、「ぶ~けNEWまんがコース」専任講師として、後進の指導にもあたった。日本史、仏教、法律など幅広い分野で共著があり、出版界に厚い交流の輪を持っている。

現在は埼玉県越谷市に居住、 ファンの熱い要望に応え復刻を開始。

2012年8月より著作を復刻するごとに郷里の中津市立図書館に寄贈。
『つるハ○○ムし』には郷里中津市が舞台となり、『赤いリュックサック』収録の「石の戦場」には、中津市や宇佐海軍航空隊が登場する。




  2016年7月1日、永眠。83歳。
  ご訃報に接し、図書館職員一同、心からご冥福をお祈りいたします。

「巴里夫のマンガ伝承保存会」について

 巴里夫先生の遺志を継ぎ、巴先生のマンガ作品を復刻されています。
 平成28年12月4日、復刊ドットコム社から刊行された「5年ひばり組傑作選」をご寄贈いただきました。


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